だけど、本当に幸せなのかどうか、やはり確かめずにはいられなかった。あの時はボクの罪悪感を減らすために言ったことかもしれなかったからだ。
「カシルはほらっ、ツンデレだから」
誰に言うわけでもなく、そう呟きながら、ボクはカシルの住んでいる家までやってきた。
元カーマイン公爵令嬢ということもあり、王都の郊外に住んでいるカシル。実の娘でなくても、ミルドレッドの未来のために養女にしたからか、カシルが家を出た後も、公爵は何かと世話を焼いていたらしい。
カシルもカシルで、王都を離れられなかったのは、公爵が理由なのか。はたまたボクの様子がきになったのか、までは分からない。
「この間の様子からすると、両方かもね」
姿を消す魔法を使い、さらに家に近づいた。
「あぁ、どうしよう。今日に限って、寝癖がなかなか直らない~」
思わず窓から様子を窺うと、あらぬ方向にピンク色の髪が伸びていた。一度濡らして、乾かせばいいと思うけれど、焦るカシルの声から、そんな時間はないのだろう。
「この世界にドライヤーもないしね」
仕方がない、とボクは窓に向かって手を伸ばした。疑われないように、カシルが髪を抑えた瞬間を狙って寝癖を直す。
「あ、あれ?」
その様子にカシルは戸惑っていたが、どうやら急いでいるらしい。気にすることなく、化粧をして、身嗜みのチェックも済ませる。
まさに恋する少女の風景だ。
「ボクには縁のない世界……」
キラキラと輝いている。もしかして、デートなのかな。
慌ただしく出かけていくカシルを見送り、ボクはその場を後にした。さすがにデートを盗み見る趣味はない。
「カシルはほらっ、ツンデレだから」
誰に言うわけでもなく、そう呟きながら、ボクはカシルの住んでいる家までやってきた。
元カーマイン公爵令嬢ということもあり、王都の郊外に住んでいるカシル。実の娘でなくても、ミルドレッドの未来のために養女にしたからか、カシルが家を出た後も、公爵は何かと世話を焼いていたらしい。
カシルもカシルで、王都を離れられなかったのは、公爵が理由なのか。はたまたボクの様子がきになったのか、までは分からない。
「この間の様子からすると、両方かもね」
姿を消す魔法を使い、さらに家に近づいた。
「あぁ、どうしよう。今日に限って、寝癖がなかなか直らない~」
思わず窓から様子を窺うと、あらぬ方向にピンク色の髪が伸びていた。一度濡らして、乾かせばいいと思うけれど、焦るカシルの声から、そんな時間はないのだろう。
「この世界にドライヤーもないしね」
仕方がない、とボクは窓に向かって手を伸ばした。疑われないように、カシルが髪を抑えた瞬間を狙って寝癖を直す。
「あ、あれ?」
その様子にカシルは戸惑っていたが、どうやら急いでいるらしい。気にすることなく、化粧をして、身嗜みのチェックも済ませる。
まさに恋する少女の風景だ。
「ボクには縁のない世界……」
キラキラと輝いている。もしかして、デートなのかな。
慌ただしく出かけていくカシルを見送り、ボクはその場を後にした。さすがにデートを盗み見る趣味はない。



