ゆずメンバタン

今日は目覚めが悪かった。


起き上がった時には全身が汗ばみ、心臓がどくどく暴れていた。


これは恋?とんでもない。


とにかく洗面所にダッシュ。一瞬つまずいて足をひねったけれど、どうでもいい。


顔を洗って、歯磨きをして、こんがりパンを加えてレッツゴー⋯⋯って、ふざけんな。

とか思ったらあの人可愛くないって言うだろか。ん?あの人って⋯⋯誰ですか???


⋯⋯ーーー⋯ーーー⋯⋯⋯。


「おはよ」

「はよー。今日遅いね。どしたの?」


いえいえ⋯⋯変な夢にうなされていただけですので。お構いなく。


と思っていたら予鈴が鳴ると同時に先生がドアをあけた。


今日日直なんだよな⋯⋯仕事してないのバレて怒られるかな。そう思って小さくなる。


だけど担任は空っぽのかごをマジマジみたものの、指摘はしてこなかった。

杏奈はホッとしながらも、不思議に思った。

いつもきっつい先生がなぜ⋯⋯。