恋色ノート




 待ってるだけじゃ話しかけてくれる人もいなくて、高校に入学して二ヶ月経っても未だに友達はゼロ。ていうか、人と喋ったことなんてあるかな、ってそんなレベルだった。


 本当は変わりたい、けどそんな勇気がない。今日もまた変わることから逃げて、本の世界にのめり込んで。


 こんなんじゃダメだってわかってる。だから少しずつ、学校じゃなくても。


 少しずつでも変わっていきたいって、だからわたしには一つだけ、自分を思いっきり出せる場所がある。




それは──。


「いらっしゃいませ、2名様でよろしいでしょうか?」



 わたしが唯一自分を出せる場所、それはバイト先のカフェだった。自分を変えるため、お金を稼ぐため、それからお手伝い。