反射的に答えると、彼は嬉しそうに目元を細めた。
「そう言ってくれると、なんだか面映ゆいな。……まあ、そういうわけだ。好きな女性のことなら、なんでも知りたいと思うのは当然だろう? 逆に、俺のことで知りたいことがあったら遠慮なく質問してほしい。答えられる質問にはなんでも答えよう」
「ほ……本当に、よろしいのですか?」
「遠慮はなしだ。なんでも聞いてくれ」
優雅に足を組み替える様は、絵画に出てくる貴公子そのものだった。ひとつひとつの動きが洗練されているせいか、どんな仕草でも様になっている。
「不躾な質問で恐縮ですけど、『悪魔に魅入られた子』と呼ばれるようになった経緯を知りたいです」
「……そうだな。君には知っておいてもらいたい。実は幼い頃、魔族に誘拐されたことがある。髪が黒に変色した原因は、自己防衛に魔力を過剰放出したためだろうと言われた。だが、いきなり黒髪に変わった俺を見て、平静でいられる人間は多くはない。今でも、領民からは『魔族の仲間ではないか』と怯えられているからな」
「そんな、ことが……。でもそれなら、ユージーン様は何も悪くないです。むしろ、被害者ではありませんか」
「もともと大きすぎる魔力を持て余していたぐらいだからな。遅かれ早かれ、こうなっていた。だから、君が悲しむ理由はないんだ。それにミリアリアは俺の髪色を褒めてくれただろう? 嬉しかったよ」
「ユージーン様のいいところはたくさんあります! ご所望ならば、毎日でも褒めます」
「そう言ってくれると、なんだか面映ゆいな。……まあ、そういうわけだ。好きな女性のことなら、なんでも知りたいと思うのは当然だろう? 逆に、俺のことで知りたいことがあったら遠慮なく質問してほしい。答えられる質問にはなんでも答えよう」
「ほ……本当に、よろしいのですか?」
「遠慮はなしだ。なんでも聞いてくれ」
優雅に足を組み替える様は、絵画に出てくる貴公子そのものだった。ひとつひとつの動きが洗練されているせいか、どんな仕草でも様になっている。
「不躾な質問で恐縮ですけど、『悪魔に魅入られた子』と呼ばれるようになった経緯を知りたいです」
「……そうだな。君には知っておいてもらいたい。実は幼い頃、魔族に誘拐されたことがある。髪が黒に変色した原因は、自己防衛に魔力を過剰放出したためだろうと言われた。だが、いきなり黒髪に変わった俺を見て、平静でいられる人間は多くはない。今でも、領民からは『魔族の仲間ではないか』と怯えられているからな」
「そんな、ことが……。でもそれなら、ユージーン様は何も悪くないです。むしろ、被害者ではありませんか」
「もともと大きすぎる魔力を持て余していたぐらいだからな。遅かれ早かれ、こうなっていた。だから、君が悲しむ理由はないんだ。それにミリアリアは俺の髪色を褒めてくれただろう? 嬉しかったよ」
「ユージーン様のいいところはたくさんあります! ご所望ならば、毎日でも褒めます」



