ティーカップからは、カモミールの優しい林檎のような香りと、レモンバームの爽やかな香気が重なる。温かいハーブティーを口に含むと、柔らかな甘みが広がり、続いてほのかな酸味と清涼感が余韻を残した。
心の奥までほぐれていくような、ほっとする味わいだ。
思わず肩の力が抜けて、深い呼吸が戻ってくる。ひとときの休息が、心を優しく包んでいく。
「……ふう。この香りを嗅ぐと、落ち着きますね」
「それはよかったです。本日は奥様もかなり無理をなさったのでしょう? 邪龍退治なんて昔話の中のお話だと思っていましたが、お二人ともご無事で本当に何よりでした」
「ユージーン様がすごかったのよ。わたくしは結界を張るのに精一杯でしたから」
「いいえ。この街を救ってくださったのはお二人が力を合わせ、果敢にも戦ってくださったからです。歴史に残る偉業ですよ。結界術を使いこなせたミリアリア様がいたからこそ、ユージーン様は守りを任せて戦いに集中できたのではないでしょうか。やはり、ミリアリア様の功績も大きいですよ。もっと誇ってください」
「そ、そうかしら……」
ゆっくりと温かいハーブティーで体を温め、いつもより遅めに部屋を出る。
メイドに先導されながら、ユージーンの執務室を訪れると、執事が穏やかに出迎えてくれた。
心の奥までほぐれていくような、ほっとする味わいだ。
思わず肩の力が抜けて、深い呼吸が戻ってくる。ひとときの休息が、心を優しく包んでいく。
「……ふう。この香りを嗅ぐと、落ち着きますね」
「それはよかったです。本日は奥様もかなり無理をなさったのでしょう? 邪龍退治なんて昔話の中のお話だと思っていましたが、お二人ともご無事で本当に何よりでした」
「ユージーン様がすごかったのよ。わたくしは結界を張るのに精一杯でしたから」
「いいえ。この街を救ってくださったのはお二人が力を合わせ、果敢にも戦ってくださったからです。歴史に残る偉業ですよ。結界術を使いこなせたミリアリア様がいたからこそ、ユージーン様は守りを任せて戦いに集中できたのではないでしょうか。やはり、ミリアリア様の功績も大きいですよ。もっと誇ってください」
「そ、そうかしら……」
ゆっくりと温かいハーブティーで体を温め、いつもより遅めに部屋を出る。
メイドに先導されながら、ユージーンの執務室を訪れると、執事が穏やかに出迎えてくれた。



