訓練場は、騎士団内部の一角を使わせてもらうらしい。
すでに騎士団長にも話が通っているようで、ユージーンは迷いのない足取りで北側へとミリアリアを連れてきた。
「王国の東部は、我が侯爵家の領地。ここまでは知っているな?」
「はい」
「では、隣国については?」
歴史の復習だ。弟妹たちが生まれて言葉を話せるようになってからは、ミリアリアから家庭教師は外されたが、最低限の知識は教えられている。
伯爵家でつまはじきにされてからは書庫にある本で独学したため、一般教養には不足があるが、歴史関係ならちゃんと頭に入っている。
「かつて貿易国として栄えていましたが、破門された魔道士が魔界から呼び出した邪龍によって滅ぼされ、今もかの土地は魔に侵されていると聞き及んでいます。確か、邪龍を封印したのがユージーン様のご先祖様だったかと」
「そうだ。俺たちは魔に侵された大地の瘴気から王国を守護するために、この土地を国王より賜った。王国に害が及ばないよう結界を張るのが主な役目だ。ゆえに、東の守り手の一族と呼ばれている」
「……守り手……。とても重要なお役目ですね」
すでに騎士団長にも話が通っているようで、ユージーンは迷いのない足取りで北側へとミリアリアを連れてきた。
「王国の東部は、我が侯爵家の領地。ここまでは知っているな?」
「はい」
「では、隣国については?」
歴史の復習だ。弟妹たちが生まれて言葉を話せるようになってからは、ミリアリアから家庭教師は外されたが、最低限の知識は教えられている。
伯爵家でつまはじきにされてからは書庫にある本で独学したため、一般教養には不足があるが、歴史関係ならちゃんと頭に入っている。
「かつて貿易国として栄えていましたが、破門された魔道士が魔界から呼び出した邪龍によって滅ぼされ、今もかの土地は魔に侵されていると聞き及んでいます。確か、邪龍を封印したのがユージーン様のご先祖様だったかと」
「そうだ。俺たちは魔に侵された大地の瘴気から王国を守護するために、この土地を国王より賜った。王国に害が及ばないよう結界を張るのが主な役目だ。ゆえに、東の守り手の一族と呼ばれている」
「……守り手……。とても重要なお役目ですね」



