内心頭を抱えていたミリアリアは、ふと目の前から視線を感じ、咳払いで動揺を押し隠した。反省は後回しだ。
「い、いえ。これはユージーン様の功績です。わたくし一人では突破されていたでしょうから。空に浮かぶ術式が幾重にも展開される姿、圧巻でございました。人間離れした攻撃の数々は無慈悲かつ残酷で、一瞬たりとも目を離せませんでした」
「……それは褒めてくれているのだろうか?」
「当然です。ユージーン様がいらっしゃったからこそ、犠牲は最小限で済みました」
どうぞ胸を張ってください、とばかりに瞳を輝かせると、彼は気まずげに視線をそっと逸らした。見間違いかもしれないが、彼の耳がほんのり赤く色づいている気がする。
ユージーンは深呼吸をひとつした後、ミリアリアに向き直った。
「君に……大事な話がある。今夜、俺の執務室まで来てほしい」
「承知しました」
「すまない。本当は邸まで送り届けたいところだが、俺は後処理をせねばならない。君は先に帰り、体を休めてくれ。夕食は別々になってしまうだろうが、早めに戻るよう努める」
「わたくしは待つのは得意ですから。いつまでもお待ちしています」
安心させるように微笑むと、ユージーンの頬が少しだけゆるんだ。
「い、いえ。これはユージーン様の功績です。わたくし一人では突破されていたでしょうから。空に浮かぶ術式が幾重にも展開される姿、圧巻でございました。人間離れした攻撃の数々は無慈悲かつ残酷で、一瞬たりとも目を離せませんでした」
「……それは褒めてくれているのだろうか?」
「当然です。ユージーン様がいらっしゃったからこそ、犠牲は最小限で済みました」
どうぞ胸を張ってください、とばかりに瞳を輝かせると、彼は気まずげに視線をそっと逸らした。見間違いかもしれないが、彼の耳がほんのり赤く色づいている気がする。
ユージーンは深呼吸をひとつした後、ミリアリアに向き直った。
「君に……大事な話がある。今夜、俺の執務室まで来てほしい」
「承知しました」
「すまない。本当は邸まで送り届けたいところだが、俺は後処理をせねばならない。君は先に帰り、体を休めてくれ。夕食は別々になってしまうだろうが、早めに戻るよう努める」
「わたくしは待つのは得意ですから。いつまでもお待ちしています」
安心させるように微笑むと、ユージーンの頬が少しだけゆるんだ。



