このままでは、嫁いだ先でもお荷物になってしまう。
せっかく彼に求めてもらったのに、役立たずのままで、のうのうと生きられるほどミリアリアの神経は図太くない。
自分の不出来さで、政務の忙しいユージーンの時間を奪っている。彼の貴重な時間を削り、ミリアリアの特訓に付き合ってもらっている。すでに多大な迷惑をかけている。いくら「慣れるまではこんなものだ」と慰めてもらっているとはいえ、このままではいけない。
真剣に悩むミリアリアに、執事がささやかな助言をする。
「……でしたら、記録を取られるのはいかがでしょう?」
「記録、ですか?」
「はい。今すぐは伸びしろが見えなくても、必ず伸びるときはやってきます。毎日記録を取っていれば、その兆候にもいち早くお気づきになるでしょう。簡単な日記でもいいと思いますよ。積み重ねた思い出の振り返りもできますし、一石二鳥では?」
穏やかな笑みとともに言われ、ミリアリアはガーネットの瞳を輝かせた。
ぽんと両手を重ね合わせる。
「なるほど! それはよいアイデアです。採用しましょう」
「それでは、記録を認めるのに適したノートを後ほどお持ちしますね」
「ありがとうございます」
せっかく彼に求めてもらったのに、役立たずのままで、のうのうと生きられるほどミリアリアの神経は図太くない。
自分の不出来さで、政務の忙しいユージーンの時間を奪っている。彼の貴重な時間を削り、ミリアリアの特訓に付き合ってもらっている。すでに多大な迷惑をかけている。いくら「慣れるまではこんなものだ」と慰めてもらっているとはいえ、このままではいけない。
真剣に悩むミリアリアに、執事がささやかな助言をする。
「……でしたら、記録を取られるのはいかがでしょう?」
「記録、ですか?」
「はい。今すぐは伸びしろが見えなくても、必ず伸びるときはやってきます。毎日記録を取っていれば、その兆候にもいち早くお気づきになるでしょう。簡単な日記でもいいと思いますよ。積み重ねた思い出の振り返りもできますし、一石二鳥では?」
穏やかな笑みとともに言われ、ミリアリアはガーネットの瞳を輝かせた。
ぽんと両手を重ね合わせる。
「なるほど! それはよいアイデアです。採用しましょう」
「それでは、記録を認めるのに適したノートを後ほどお持ちしますね」
「ありがとうございます」



