予定の時間が近づき、芽依子は救急車前にやってきた。
既に見物客が集まってきていて、皆、始まりを楽しみしている。
そこへ遥希たちがやってきて、子どもたちに手を降った。
(うわぁぁ……あの笑顔、"はる兄"だぁっ)
幼い頃、あたし以外の小さな子たちにも慕われていて、その時によく見た笑顔。
芽依子は自分以外にも優しい遥希に、兄をとられたとむくれていたこともあった。
(でも、その後、絶対はる兄はぎゅっとしてくれたんだっけ……)
そして他の子たちとは違う、芽依子だけの笑顔で遥希が名前を呼ぶ。
もうその時には、お互いの中で、無意識ながら特別な想いは育ち初めていたのだろう。
そんな思い出に耽っていると、今の遥希の声が聞こえた。
「皆さん、救急車を街で見たことありますか?」
「「あるよー!!」」
「大きなお返事、ありがとう。僕たちは、この救急車に乗ってお仕事しています」
遥希がフリップボードを使い、救急車のお仕事や実際に呼ぶ方法など、子ども向けに説明していく。
芽依子も、知っているようで知らない救急車の世界に、周りと同じように引き込まれていく。
すると、子どもたちの母親たちの会話が聞こえてきた。
「ねぇ池田士長って人、カッコいいよねっ」
「わかるっ!声も良くて、説明も分かりやすいとか反則すぎるっ!」
「あんなイケメンが救急車から出てくるの?!!」
「「彼女がいるなら、羨ましぃ~」」
(その彼女が隣にいて、全部分かりみが深すぎます……)
既に見物客が集まってきていて、皆、始まりを楽しみしている。
そこへ遥希たちがやってきて、子どもたちに手を降った。
(うわぁぁ……あの笑顔、"はる兄"だぁっ)
幼い頃、あたし以外の小さな子たちにも慕われていて、その時によく見た笑顔。
芽依子は自分以外にも優しい遥希に、兄をとられたとむくれていたこともあった。
(でも、その後、絶対はる兄はぎゅっとしてくれたんだっけ……)
そして他の子たちとは違う、芽依子だけの笑顔で遥希が名前を呼ぶ。
もうその時には、お互いの中で、無意識ながら特別な想いは育ち初めていたのだろう。
そんな思い出に耽っていると、今の遥希の声が聞こえた。
「皆さん、救急車を街で見たことありますか?」
「「あるよー!!」」
「大きなお返事、ありがとう。僕たちは、この救急車に乗ってお仕事しています」
遥希がフリップボードを使い、救急車のお仕事や実際に呼ぶ方法など、子ども向けに説明していく。
芽依子も、知っているようで知らない救急車の世界に、周りと同じように引き込まれていく。
すると、子どもたちの母親たちの会話が聞こえてきた。
「ねぇ池田士長って人、カッコいいよねっ」
「わかるっ!声も良くて、説明も分かりやすいとか反則すぎるっ!」
「あんなイケメンが救急車から出てくるの?!!」
「「彼女がいるなら、羨ましぃ~」」
(その彼女が隣にいて、全部分かりみが深すぎます……)



