Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~

1人になったリリィ。
ドアが閉まる音が、
やけに大きく響いた気がする。

リリィは、
用意してくれた服に着替え
ゆっくりと、ベッドに腰を下ろす。
柔らかい感触。
こんな場所で休めるなんて、
ずっとなかった。


(ここにいていいのかな)

小さく、息を吐く。
窓の外を見る。
見慣れない景色。

夜空に浮かぶ月の明かりが優しく
部屋を照らす。


“ここにいる限り、お前の身の安全は保証する”
その言葉が、
胸の奥に残っている。

そっと、自分の手を見る。
レオンに触れた手。

(レオン··)

黒くて、
怖くて、
レオンのような存在なんて
近づいちゃいけないはずなのに。


(あたたかかった)
目を閉じると、
あの瞬間がよみがえる。
黒の奥に、ほんの少しだけ見えた金色。

(壊れそうだった)
思わず、胸を押さえる。

(放っておけなかった)

理由なんて、
分からない。
ただ、
体が勝手に動いた。