Nocturne of Light~ノクターン オブ ライト~

レオンは部屋を出ると、
入口の壁にもたれかかるカインがいた。
腕を組み、薄く笑っている。

「随分気に入ったみたいだなぁ。」
軽くからかうような声。
レオンは一言
「うるせぇ」
短く返す。

カインは肩をすくめる。
「で?」
少しだけ真面目な声に変わる。
「どうだった」

レオンは少しだけ黙り
頭の中で
さっきの感覚を思い出す。

触れられた瞬間。
黒が、ほどけた。

「調律だ」
低く、はっきりと言う。
カインの目が、わずかに細くなる。

「やっぱりか」
「あぁ」
少しの沈黙が流れる。

カインはゆっくりと壁から体を離す。

「また厄介なの拾ったな」
レオンは気にした様子もない。