全力コンパス〜四神の恋は予測不能?!〜 ある日突然イケメン幼なじみの婚約者になっちゃいました!

初任務を終えて方術学園に転校して約3ヶ月が経過した。
最近は南月君は仕事で忙しくて学校にあまり来ていない。
だから思いっきり碧衣ちゃんたちと話している。
そんなある日、いつもの4人でお昼ご飯を食べていると通りすがった女子から睨まれた。
いまでも碧衣ちゃん以外の女子は陰口は言わないけど少し関係はギクシャクしてるのが続いている。
「なによあれ!嫌な感じ!言いたいことあるんだったら言いなさいよ!」碧衣ちゃんがそれを見て反応した。
「麗、気にすんなよ」春輝君まではげましてくれた。
「ありがとう。心配かけてごめんね」
「麗は何も悪くないから!…ていうか少し言いずらいけど麗は青葉のことどう思ってるの?」
「碧衣、ど直球すぎ…」呆れた顔で悠梨君はため息をついた。
「大丈夫だよ。そうだね私はずっと青葉君のことが好き。でも不釣り合いだし。そもそも私は婚約者だけど政略結婚で恋愛感情はそもそも無いしあったらダメな気がするんだよね。隣にいるだけで充分かなって思ってるの。碧衣ちゃんと悠梨君はどういう成り行きで付き合うことになったの?」
「私と悠梨は幼なじみで家も近かったから小さい頃からずっと遊んでたの。私のことを一番理解してるのは多分悠梨なんだと思う。だから悠梨といるのは素直に楽しかったし楽だった。ずっと隣にいるのが当たり前だと思ってたけど私がお見合いすることになったの」
「お見合い!?」
「そう。私もビックリしたけど陰陽師って政略結婚も多いから最初はそういうもんかーって思ってたんだけど相手の人といくら話しても悠梨みたいにいかなくて。悠梨は幼なじみだからい一緒にいたいって思ってたんじゃなくて悠梨だから一緒にいたいって思ってたことにやっと気がついたの」
「俺もそんな感じ。お互いに特別な存在だったことに気づいてって感じ」
「そうなんだ…素敵だね!」
「それからお父さんと話して婚約をやめてやっと悠梨と付き合えたの。だから麗、いつ相手の隣にいられなくなるかわからないんだから今のうちに行動しなくちゃ後悔するわよ」
「そうだぞ麗。俺もそうだったんだから」
「春輝君も!?ていうか春輝君も好きな人いるの?」
「ああ。俺さ楓のことがずっと好きなんだよ。好きなものに真っ直ぐなところがさ良いなーって。でも青葉と婚約して諦めざるをえなかったんだよな。あんな完璧野郎に俺は敵わないし」
「春輝君って楓ちゃんのことが好きだったんだ。でも今、南月君との婚約がなくなったからチャンスじゃない?」
今だったら楓ちゃんと結ばれる可能性もあるよ!
「そうなんだよ!でもなー今は多分無理だ」
「そうね」「うんうん」と碧衣ちゃんと悠梨君も同意している。
「なんで?」
「麗にも多分理由がきっと分かるわ。頑張ってね。私たちは麗のこと応援してるから!」
どういうことだろう?
疑問を残したまま昼休みは終わり午後の授業を受けて寮に戻った。

寮でのんびりしているとドアをノックする音が聞こえた。
ドアを開けると楓ちゃんが立っていた。
「麗ちゃん久しぶり。もし良かったら私の部屋でお茶しない?少し話たいことがあるの」
「もちろん!」
私は楓ちゃんの部屋に入って前と同じところに腰を下ろした。
楓ちゃんはお茶を出して私の反対側の席に座った。
「早速本題に入るんだけど…」

「私、青葉のことが好きなの!」

「麗ちゃんって婚約者がいるっていうのはわかっているの。でも私、そんなんじゃ諦められないわ。2人って付き合っているわけじゃないんでしょう?」
「…付き合ってないよ」
そうだよ。私たちは政略結婚であって恋愛感情はない。
「じゃあまだ可能性はあるわよね!…麗ちゃん応援してくれない?」
私は南月君のことが好き。
でも南月君のことを縛っちゃダメなんだよ。南月君も楓ちゃんのことが好きかもしれないし。
『今のうちに行動しなくちゃ後悔するわよ』
ごめんね。碧衣ちゃん。やっぱり私は南月君の、青葉君の隣にいるべきじゃないよ。
「わかった。応援するね…」
「ありがとう!麗ちゃんならそう言ってくれると信じてたわ!これからよろしくね!」
「うん。じゃあ今日はそろそろ帰るね」
私は逃げるように自分の部屋に戻った。

これからは南月君と距離を置いた方がいいのかな。
私はずっと南月君のこと好きだよ。
きっとこの思いは届くことはないけどそれで良い。

私は青葉君に幸せになってほしいから