瑞波さんに呼ばれて桜の家に来たら、そこには二通の手紙があった。一つは瑞波さん宛て、もう一つは俺宛てだった。
そこには、こう書いてあった。
「何度も、しつこくてごめんね。でも、最期にもう一度だけ言わせて。川澄くんと出会えて、一緒に桜を見られて、本当に私は幸せ者でした。私はもういないけど、でもね、桜は散っても桜は生きてるよ。川澄くんの心の中で、思い出の中で、毎年春が来るたびに、私が笑っている……そんなふうに思ってくれたら嬉しいな。だからもう泣かないで。また、どこかでね。」
手紙を読んだ瞬間、乾いたはずの涙が溢れ出した。瑞波さんも同じように涙を流している。
ごめん、桜。俺は最後にするよ。これ以上、君を困らせるほど泣くのは最後にする。
それ以来、俺たちは泣かずに月に一度、桜の墓に花を供えに行っている。また、夏目とさやかが冷やかしてくるけれど、二人の間にはまだ悲しみが残っている。でも、この先も桜が残してくれた縁は続くだろう。桜が消えてから一年目の命日。散ったはずの桜が、また満開に咲き誇っている。
「ははは、桜ようやくお前が言った言葉の意味がわかったよ。安心しろ。桜は僕の心の中で桜となって咲いているからな。」
出すなと言われていた涙が、また出てしまう。けれど、これは悲しい涙ではなく、嬉しい涙だった。止まらない。
でも、これでいいんだ。そう桜が言った気がする。
「大丈夫。泣いていいよ。もう大丈夫」
そう決められた。桜が遺したものが、この場所で前を向いて生きていく力に変わっていく。
桜が散っても、俺たちの物語は続いていく。
そこには、こう書いてあった。
「何度も、しつこくてごめんね。でも、最期にもう一度だけ言わせて。川澄くんと出会えて、一緒に桜を見られて、本当に私は幸せ者でした。私はもういないけど、でもね、桜は散っても桜は生きてるよ。川澄くんの心の中で、思い出の中で、毎年春が来るたびに、私が笑っている……そんなふうに思ってくれたら嬉しいな。だからもう泣かないで。また、どこかでね。」
手紙を読んだ瞬間、乾いたはずの涙が溢れ出した。瑞波さんも同じように涙を流している。
ごめん、桜。俺は最後にするよ。これ以上、君を困らせるほど泣くのは最後にする。
それ以来、俺たちは泣かずに月に一度、桜の墓に花を供えに行っている。また、夏目とさやかが冷やかしてくるけれど、二人の間にはまだ悲しみが残っている。でも、この先も桜が残してくれた縁は続くだろう。桜が消えてから一年目の命日。散ったはずの桜が、また満開に咲き誇っている。
「ははは、桜ようやくお前が言った言葉の意味がわかったよ。安心しろ。桜は僕の心の中で桜となって咲いているからな。」
出すなと言われていた涙が、また出てしまう。けれど、これは悲しい涙ではなく、嬉しい涙だった。止まらない。
でも、これでいいんだ。そう桜が言った気がする。
「大丈夫。泣いていいよ。もう大丈夫」
そう決められた。桜が遺したものが、この場所で前を向いて生きていく力に変わっていく。
桜が散っても、俺たちの物語は続いていく。



