あの日、君と見た桜色

「なーなー。転校生もいることだしさ、みんなで自己紹介しようぜ。」
係の元気そうな男子がそういった。
「いいね。それ。私もあんまりわかんないし。みんなもいいと思うよね。」
「いいわね。それ私も賛成するわ」
「もういいんじゃないか、構成も俺たちのこと、あんまりよく知らなさそうだしな。」
私は許可してないのに、どんどん話が進んでいく。断ろうとしたけど、みんなが楽しそうにやってるから、なんだかいやだとかそんなふうには言えなかった。
「ねぇねぇ春川さんもOKしてくれる?。もちろん嫌だったから嫌だってちゃんと言っていいよ。あなたのためだからさぁ。」
「私もやりたい。他の人のことあんまり知らないと迷惑になっちゃうし、私も他の人たちのこと知りたいからさ。」
嫌だったはずなのにみんなが私のことを考えて、私のためにやってい
る。それならもちろんとしかいえなかった。