叶の双星は無敵です!〜唯一無二の最強バディ〜

「…え?」


ハッと顔を上げると、こちらを見ていた叶真と目が合うけど逸らされた。

…気づかなかった。

叶真には“未来視”の能力がある。

だからきっと、こうなることが見えたから危険を知らせようとしてくれたのだろう。


「考え事してたから、聞こえなかったや…」


いつもだったら、聞こえるはず(・・・・・・)なのに…。


「考え事のせいでしょ。大丈夫だよ」


私の心の声が聞こえたのか、“心の声が聴こえる”能力者である柚音がにこっと優しく微笑んでくれた。


「とにかく、保健室行こう」


ハンカチで止血をしながら、柚音に連れられて教室を出る。


「あ、神城叶羽先輩ですか!?」


旧校舎に保健室はないため、普通科のある本館の廊下を柚音と歩いていると、後ろから女子生徒に声を掛けられた。