叶の双星は無敵です!〜唯一無二の最強バディ〜

「…わ。叶羽!」

「え…っ」


保健室に向かって黙々と歩いていると、隣にいた柚音にぐいっと腕を引っ張られた。


「指、強く押さえすぎ。痛いでしょ?」


柚音に言われてから初めて、自分が強く出血している指を握りしめていることに気づいた。

そしてやっと、じわじわと痛みを感じていく。


「…痛い」

「そりゃ痛いよ。人が自分の痛みに気づけない時って結構危ないんだからね?」

「…うん」


保健室にはちょうど先生がいなく、柚音が慣れた手つきで棚から消毒液と絆創膏を取り出している。


「さすが保健委員。手つきが慣れてるね」

「看護師の娘でもあるからね?」


にこっと笑った柚音が丁寧に消毒を終わらせると、優しく絆創膏を貼ってくれた。


「さて、次は心の手当だね」