はじめてをくれた君と、最後を選んだ君


休み時間、二・三年の先輩が見に来る

「噂の乃々華ちゃんいた〜」

「やべー、可愛すぎ」


同級生からも

「ねえ島崎さんって彼氏いるの?」

「インスタ交換しよーよ」


そんな声が、あちこちから飛んでくる。


「またか」って思いながら、笑って流す。


こういうの、もう何回目だろ。


少し短くしたスカートも、ゆるく巻いた髪も、
全部、いつも通り。

メイクだって、気合い入れてるわけじゃないのに、




勝手に目立つ。
──ほんと、めんどくさい。




なのに


気づいたら、ずっと目で追ってる。

その人は、楽しそうに誰かと笑っている。