先生の声が、教室に響いた。 「じゃあ出席番号順に自己紹介していくぞー」 ───────── 「次、五十嵐」 先生の声で、少しだけ教室がざわついた。 「五十嵐 晃雅でーす。よろしくー」 軽い。 やる気ない感じなのに。 なぜか、ちゃんと印象に残った。 もうすぐ私だ。 順番が近づくたびに、心臓がバクバクする。 「島崎 乃々華です。よろしくお願いします」 言い終わった瞬間 なんとなく、視線を感じて顔を上げると、 ────彼が、こっちを見ていた。 ほんの一瞬だけ。 でもちゃんと目が合った。