──入学式の日。 教室のドアを開けた瞬間、 知らない顔ばっかりで、少しだけ空気が重かった。 「どこだろ、席…」 名前を探して、前に進む。 そのとき ───────見つけた。 窓側、一番後ろ。 あの日の彼が、友達と囲んで話していた。 「…同じクラスじゃん」 小さく呟いたはずなのに、ドクンと大きな鼓動を感じる。 一瞬だけ、目が合った。 それだけ。 それだけなのに 「よろしくな、同じクラス」 そう言って、軽く笑う。 ─────あのときと、同じ笑い方で。