はじめてをくれた君と、最後を選んだ君

「なんで既読無視すんの」


「してない」


「昨日もだろ」


「重いって。……もういい!別れよ」



 空気がピリつく。



些細な喧嘩。本当は、ごめんねって言いたいのに。


気づくと、最悪な言葉を口にしてしまう。


本当は、そんなこと一ミリも思ってないのに。


「そんなこと言うなよ」って、強く抱きしめてほしい。


ただ、愛されている実感が欲しかった。


シオンくんを傷付けて、
それでしか愛情を確認できなかった。



でも、



ワガママで、幼い「弱さ」を何度も繰り返すうちに、


先輩は疲れてしまった。



「……わかった」



その日は、引き止めてくれなかった。




真っ白になった頭で、先輩の背中を見送る。


追いかけてよ。戻ってきてよ。大好きだよ。


心の中ではそう叫んでいるのに、口から出たのは



「 あっそ、バイバイ」



1番大好きな人に、

最後まで本当の気持ちを言えないまま、







私の恋は終わった──────────