はじめてをくれた君と、最後を選んだ君



季節が変わって、高2の冬

最初は、晃雅を忘れたくて、寂しさを埋めるための恋だった。


先輩の隣にいても、頭のどこかでアイツを探してる。

そんな最低な私のことを、先輩は全部わかってたんだ。



「無理に忘れなくていいよ」



帰り道、ふいに繋がれた手に力がこもる。



「俺が、乃々華の『一番』を、塗り替えにいくから」




──ああ、この人には全部バレてる。


 ズルい私も、汚い私も。

それでもいいって、この人は笑って私を離さないでいてくれるんだ。


逃げ場所にするつもりが、

いつの間にか、先輩が私の「居場所」になっていた。



「乃々華、大好きだよ」



そう言われて、抱きしめられる度に安心する。

本気で、シオンくんのこと愛してた。








今度は、ちゃんと。







だけど……