はじめてをくれた君と、最後を選んだ君

───数日後


「今日も来てないね」


「てかもう来ないらしいよ」


「え?」


「退学だって」



一瞬、意味が分からなかった。



  (……退学?)



頭の中でうまく繋がらない。




笑ってた顔とか、

「だりぃ」って言ってた声とか、

さっきまでの全部が、急に遠くなる。



つい昨日まで、普通にいたのに。



「…そっか」


それしか言えなかった。




本当は、もっと聞きたいことなんて山ほどあるのに。


なんで、とか


どこ行くの、とか


全部、言えないまま。








あいつは、いなくなった。