はじめてをくれた君と、最後を選んだ君

一瞬だけ、空気が止まる。



  「ほんとに?」


  「うん」


  「よろしくね、乃々華」


 名前を呼ばれて、ぽんって、大きな手で頭を触られる


  「なにそれ、」


  「嬉しいから。......やっと、俺だけのものになった」


 まっすぐ、独占欲を隠さない目で見てくる。


 その言い方に、少しだけ閉じ込められてるみたいで怖かった。


 優しいはずなのに、
 どこか、逃げられない感じがした。



 逃げ場がない─────