はじめてをくれた君と、最後を選んだ君



最初に会ったのは、入学式の少し前。


「ねえ、席取っといて!!」


そう言って走っていったのは、親友の沙羅-sara-


「…人、多すぎでしょ」


小さく呟いた声は、ざわめきに飲み込まれた。

なんだか、それだけで少し不安になる。


テーブルの上には、さっき頼んだポテトとドリンク。



  (遅いんだけど、沙羅…)



ストローをいじりながらぼーっとしていたとき、


「連れてきちゃった〜、幼なじみ!」


沙羅の声と一緒に、誰かが隣に立つ。


「どーも」


軽く笑って、適当に手を上げる人。


背が高くて、細くて、日焼けしてて⋯


 正直、
  (ちょっと猿っぽいかも…)


いかにも明るくて、絶対うるさいタイプ。



そんな第一印象だった。