好きになった人は、みんなのアイドルで 2

朝起きると、嘘みたいに体が楽になっていた。
隣には、まだ寝ている悠太郎くん。

ねえ、なんで、来てくれたの。
私がほんとは会いたかったの、バレてた?

少し迷って、キスをする。

「……なに、この最高の目覚め」
「やだ、起きてたの」
「なんかずっと見られてる気がしたから」
「……なんか言ってよ」

何も言わず、キスを返される。

「だいぶ熱下がったんじゃない?あっつくない」
「うん、体かなり楽になった」
「来た時ぐったりしてたから、ほんと心配した」
「動くのしんどくてごはんも食べてなかったから、来てくれて助かった」

「……なんで言わないの」

真っ直ぐ目を見られる。

「俺じゃ、頼りない?」

……この人は、ほんとに私のこと心配してくれてるんだ。
……もっと、頼ってもいいんだ。

「……ごめん、心配かけたくなかったの」

「俺が来なかったら、どうしてたの」

「……考えてなかった」

「俺の前では強がんないでよ」
優しくキスをされる。

「うん、ごめん」

「熱ある紬ちゃん、素直で可愛かったからたまには熱出してもいいよ」

「……ひど。しんどかったんだから」

「もっと素直になってってこと」
強く抱き締められる。

元気な時も頼れるように、もっと強くなりたいと思った。