好きになった人は、みんなのアイドルで 2

ーー悠太郎サイド

「ゆうたろうくん……」
「ん?なに?」
「……ここにいて」

LINEではあんなに強がってたのに。

「いるよ」
手を握ると、落ち着いたのかすぐに寝息を立てる。
少ししんどそうな呼吸が、可哀想なんだけど愛おしい。

「俺のこと、もっと頼ってよ」
「……俺、そんなに頼りない?」

眠る紬ちゃんは答えてくれない。
でも、俺の手を握って眠る紬ちゃんを見てたら、どうでもいい気もした。

「……ゆうたろうくん」

「ん?なに?起きた?」

紬ちゃんは寝息を立てている。
え、なに、寝言で俺のこと呼んでくれたの。
うっそ……かわいい……

髪をかきあげておでこの汗を拭いてあげる。
早く元気になってね、紬ちゃん。