好きになった人は、みんなのアイドルで 2

悠太郎くん、そろそろ空港着いたかな。

熱が下がったらサプライズで空港行くつもりだったけど、
動けないくらい具合が悪い。

ーー
ピンポーン

少しうとうとしていた。
……誰?なんか荷物、頼んでたっけ。

割れるように痛む頭と、怠い体を引きずってインターホンを見に行く。

え、悠太郎くん。なんで。

具合が悪いのも忘れて走り出していた。
ドアを開けると、悠太郎くんがいる。

ふっと気が抜けて倒れ込んでしまう体を受け止めてくれる。

「……あっつ。しんどかったでしょ」
「どうせごはんも食べてないと思って、買ってきたよ」

悠太郎くんに体を預けて、小さく頷く。
「……あいたかった」

「知ってる。ねえ、入れて」

玄関にスーツケースを置くと、抱き上げられる。

「……なんで、俺のこと呼んでくれないの」
ベッドに下ろされて、布団をかけられる。

「……ごめん」
「うつしたら、こまるから」

「ありがと」
「体しんどいのに、出てきてくれてありがとね」

頭を撫でてくれる手が心地良い。
いつの間にか、眠りに落ちていた。