好きになった人は、みんなのアイドルで 2

ーー悠太郎サイド

「あー、早く紬ちゃんに会いたい」
「あと30分で着くから。あと、人前でキスとかすんな」
碧に怒られる。ほんとこいつしっかりしてる。
いや、俺が悪いんだけど。

ーー
紬ちゃんだ!
大きく手を振る。
紬ちゃんも手を振り返してくれる。
碧が隣で、やれやれ、みたいな顔をしてる。
うるさい、キスとかしてないし。

「紬ちゃん、ただいま」
「おかえり、悠太郎くん」
「あー、抱き締めたいしキスもしたいけど、人前ですんなって碧に怒られたからなあ」
「そうだよ、家まで我慢して」
困ったように笑う紬ちゃんが可愛い。
抱き締めたい。キスしたい。
何日ぶりだと思ってんの?ずっと会いたかった。

ーー
ドアが閉まるのも待たずに紬ちゃんを抱き締める。
紬ちゃんのシャンプーの匂いと、柔らかい体。
……落ち着く。
「あー、帰ってきたって感じする」

「唐揚げ作れないよ、離して」
紬ちゃんが振り向いてくるからキスをする。
……ごめん、今日優しくできそうにない。

紬ちゃんが苦しそうにして胸を叩いてくる。
少しだけ息継ぎをさせてすぐにまたキスをする。

「やめて、くるしい」
少しだけ潤んだ瞳で見上げられる。
そんな顔しないで。ごめん、我慢できない。
「……ごめん、やめない」
またすぐにキスをする。
もう、このまま食べちゃいたい。

いつまででもキスをしていたかったけど、
紬ちゃんが限界そうだったからやめて抱き締める。
「……会いたかった」
「うん、私も会いたかった」

「唐揚げ食べる?」
「食べる。めっちゃ食べる。」
ほんとはもうちょっとこうしてたい。

「じゃあ、支度するから休んでてくださいっ」
「はーい」

ほんとにかわいい。紬ちゃん、大好き。