好きになった人は、みんなのアイドルで 2

「やっぱ紬ちゃんのごはんうま……帰ってきた感じする」
「ありがと。でもそれ、さっきも言ってたよ」
「だってほんとだもん」

こんなに全力で私のごはんを喜んでくれる人がいるなんて、私は幸せ者だ。

ーー
「あー美味しかった。ごちそうさま」
「美味しそうに食べてくれてありがとう」
「ほんとに美味いから。こっちがありがとうだよ」
「ケーキもあるけど、プレゼントとどっち先がいい?」
「……プレゼント」
「分かった」

喜んでくれるかな。ひよこ色の練習着。

「じゃあ、1日遅くなっちゃったけど、お誕生日おめでとう」
「ありがとう。……開けていい?」
「うん、いいよ」

「え、練習着?」
「そう。いつも着てるブランドのやつ。……どう?」
……気に入ってくれるかな。

「めっちゃ嬉しい。毎日着る。」
……やっぱり、毎日着るって言ってくれた。

「でも、なんで黄色なの。ひよこ?」
そしてやっぱり、色にも突っ込んでくる。

「可愛いでしょ、ひよこ色。いっつも悠太郎くん黒とかグレーとか着てるから、たまにはいいかなって」
「いいけど、俺これから黄色のもの増えてくのかな」
「……かもね」

おかしくて二人で笑い合う。

「たまには他の色も着させて」
「えー、仕方ないな。何色でも似合うもんね」
「ほんと?俺、何色でも似合う?」
「うん、似合う」

「プレゼントありがと」って悠太郎くんがキスしてきた。