好きになった人は、みんなのアイドルで 2

「……そろそろ寝る?」
「……あ、俺、こっちで寝るよ」
リビングのクッションを指差す悠太郎くん。

「……ベッドで一緒に寝よ」
我ながら、大胆な発言をしている。
でも、少しでもくっついていたかった。

「いいの?」
「うん、いいよ」

「ねえ、そんな端っこじゃ落ちるよ」
ベッドの端ギリギリに寝る悠太郎くんに声を掛ける。
「……くっついちゃうよ?」
「うん、くっつけばいいよ」

「……俺だって、ドキドキするんだけど」
顔を見ると、耳まで赤い。
「私だって、ドキドキしてるけど?」
抱き締められるのとも、キスをするのとも違う、この距離にドキドキしている。
……でも、少しでも近くにいたい。

「もっとこっち来て?」

悠太郎くんがそっと近付いて、腕枕をしてくれた。
ぴったりくっつくと、
「待って、無理。紬ちゃん、近い」
と顔を逸らすから、追い掛けてキスをした。

「ねえ、好き」
伝えないと、悠太郎くんが居なくなりそうで不安だった。
「……ねえ、好きだよ」
悠太郎くんにしがみつく。

そっと頭を撫でてくれる。
「俺も、紬ちゃんのこと、大好きだよ」

眠りに落ちるまで、そのまましがみついていた。