好きになった人は、みんなのアイドルで 2

「やだ、ほんとにかっこいいじゃない」
悠太郎くんの写真を見せるとお母さんが驚く。

「紬、やるわね」
お母さんが感心するからつい笑ってしまう。

「内気な紬がどうやってこんなイケメン手に入れたんだか」
「ね、私も未だに付き合ってるの夢かもって思う」
「紬は可愛いんだから自信持ちなさい」
「はーい」

「しばらく韓国にいるの?」
「とりあえず1週間くらいって言ってた。でもその後も韓国に行くこと多くなると思うって」
「じゃあ、寂しいね」
「うん、すっごく寂しい。でも、ほんとに応援してるの。」
「そっか」
「テレビで悠太郎くん見れるかもしれないんだよ、楽しみすぎる」
「紬の彼氏をテレビで見るなんて、ちょっと想像つかない」
「ね、私も」

スマホが光る。

「韓国の練習まじできつい」
「でもがんばる」
ひよこのタオルを首にかけた自撮り。

ふふ、と笑って
「ひよこ似合ってるよ」
「頑張って!!」
と返す。

「噂のアイドル彼氏だ」
お母さんにからかわれる。

「うん、自慢の彼氏」
送られてきたばかりの自撮りの写真を見せたら
「ほんと顔が良いわあ。絶対かわいい子供産まれるよ。あんた頑張りなさい」
って叩かれる。

……子供だなんて、そんな先のこと。
でも、悠太郎くんは、絶対良いパパになるだろうなって思った。