好きになった人は、みんなのアイドルで 2

ーー悠太郎サイド

「人前でキスとか……」
見てたらしい碧の顔が少し赤い。
こいつも、普通の高校生なとこあるじゃん。

「我慢できなかった」
紬ちゃんのびっくりした顔、可愛かった。

「しばらく会えなくなるじゃん。大丈夫なの?」
「紬ちゃんは、大丈夫だよ」
「彼女じゃなくて、悠太郎の方」

……え。俺、大丈夫かな。

「大丈夫だよ。デビューしたいし」
口ではそう言ったけど、少し揺らぐ気持ちもあった。

「紬ちゃんからさ、手紙まで貰っちゃった」
「惚気はもういいよ」

開くと、紬ちゃんの綺麗な字。
早く読みたいけど、読んだらまじで泣きそう。
ざっとだけ目を通す。

「応援してるよ」
「頑張ってね」
何度も何度も書いてある。

「ステージでキラキラしてる悠太郎くんが本当に楽しそうで、アイドルは悠太郎くんの天職だと思いました」

……紬ちゃん。俺、頑張るから。

「なに、泣いてんの」
「泣いてねーし」

紬ちゃんの手紙を読んでめちゃくちゃ泣いた俺は、
韓国に着くまでずっと碧にいじられた。