好きになった人は、みんなのアイドルで 2

試験期間に入り、お互い忙しくてたまの帰り道しか話す時間が取れなかった。
試験が終わればバレンタイン。
……お菓子作りは悠太郎くんの方が上手だけど、ごはんなら。

「来週14日、空いてる?」
「空いてる。……もしかして、期待していい?」
「……お菓子より、料理の方が得意だから、うち来ない?」
「行く。めっちゃ行く。」

あれから、ろくにデートも出来ていなかった。
悠太郎くんは、試験勉強の合間に練習を詰め込んでるみたい。

「久しぶりに、ゆっくり一緒に過ごそ」
「うん、楽しみ」

……何作ろうかな。 来週が楽しみだった。

ーー悠太郎サイド

「来週14日、空いてる?」
紬ちゃんに聞かれる。……もしかして。

「空いてる。……もしかして、期待していい?」
「……お菓子より、料理の方が得意だから、うち来ない?」
「行く。めっちゃ行く。」
アホみたいな答えになってしまう。めっちゃ行く。

試験勉強の合間に練習を入れてるから、最近はなかなかデートもできていなかった。

「久しぶりに、ゆっくり一緒に過ごそ」
「うん、楽しみ」

やばい、楽しみすぎる。

ーー
「ねえ、なんでずっとにやけてんの?キモイんだけど」
練習終わり、碧に言われる。

「にやけてないけど」
と言う口元が緩むのが自分でも分かる。

……紬ちゃん、何作ってくれるのかな。
久々のデート。紬ちゃんのお家。紬ちゃんの手料理。

……楽しみすぎる。
彼女作らないなんて言っていたあのころの俺が見たら、ガッカリするかもしれない。
でももう、紬ちゃんのいない毎日は、考えられなかった。