好きになった人は、みんなのアイドルで 2

ーー悠太郎サイド

「お腹空いてる?ケーキ、作ったんだけど」
「わ、悠太郎くんのケーキ?食べたい!」
「美味しいといいんだけど……」
急に不安になって言うと
「大丈夫だよ、美味しい」
ってまだ食べてないのに言ってくれる。

冷蔵庫からケーキを出して紬ちゃんの前に置くと
「わあっ」
って嬉しそうな声を出してケーキを見てる。

「すごい、これ作ったの?かわいい。ケーキ屋さんみたい」
「……紬ちゃんに喜んでほしくて、頑張った」
「すごい、嬉しい。写真撮っていい?」
「……いいよ、ちょっと恥ずかしいけど」

かわいい、って言いながら写真を撮ってる紬ちゃんがかわいい。

「ね、食べていい?」
「どうぞ」

「……美味しい」
久々に見る紬ちゃんの満面の笑顔。
……良かった。この顔が見たかった。
俺、たぶんこの日のためにお菓子作ってた。
母さん、俺にお菓子作り教えてくれてありがとう。

「すごい、美味しい。あー食べるのもったいない。でも食べたい。」
葛藤していてかわいい。
こういう素の部分が出るとき、すごくかわいい。

「美味しかった。ありがとう。」
「またいつでも作るよ」
「ほんと?楽しみ」

……紬ちゃんのためなら、いつだって、なんだって作るよ。
その顔が見れるなら。