好きになった人は、みんなのアイドルで 2

ーー悠太郎サイド

駅まで姉ちゃんが送ってくれる。
「さ!お土産選ぶか!」
「なんで姉ちゃんが張り切ってんの」
「だってつむぎちゃんに買うでしょ?」
「……買うけど」
「不束者の弟をよろしくお願いしますセットいるじゃん」
「……いらないよ」

「いいのいいの、稼いでんだから。あと、悠太郎にこれでお土産買ってってお母さんにお小遣いもらった」
「……別にいいのに」
「遠慮すんなって」

楽しそうにお土産を選ぶ姉ちゃん。
こうなったら、何を言っても意味が無い。

「つむぎちゃん、自炊するー?」
「うん、めちゃくちゃする子だよ」
「じゃあこれも」
なんか調味料まで入れてる。

「じゃあそれもちょうだい。一緒に会計する。」
俺が選んだお菓子も一緒に会計してくれる。

「……待って、その量、紬ちゃん困っちゃうって」
「じゃあちょっとずつあげて」
「ちょっとずつお土産あげるの、多分変だよ」

受け取った紙袋はずっしり重い。
……これ、ほんとにあげるの?
紬ちゃんは、楽しそうにお土産を貰ってくれる気がする。

「あ、今つむぎちゃんのこと考えてたでしょ」
からかわれながら、改札を抜けた。