「お前なんぞ婚約破棄だ!何故ならお前と婚約するということはこの真実の愛に反するからだ!」
堂々と浮気宣言をされた公爵家の私の婚約者である、ジャミル様だが、
よりにもよって、貴族学校の卒業式にやらかしやがった!
しかしだ、まだ王家の方が来ていらっしゃらない以上(きっと忙しいだろうし、最後にだけ挨拶するだけだ!)
公爵家であるジャミル様はある意味やりたい放題なのか、貴族達はシーンとなったのであった……!
私は「真実の愛と仰いますと?」
一応格上の家なので、ちなみに私は侯爵家のバーバラと言います。
慎重に尋ねたのであるが……
「真実の愛とは、私とアイシャの愛を言うのだ!」
アイシャというのは何か最近男をとっかえひっかえしていると噂されている男爵令嬢で、甘ったるい雰囲気をしている子だ!
まさかそんな子に引っかかるなんで……!
「そして真実の愛はみんなに希望を与える!皆のために真実の愛を貫く私は高貴なのだ!」
完全にいっちゃってるお顔をして恍惚しているのですが……
「アイシャよこちらに来るが良い!2人の愛を皆に見せようでは無いか!」
などと宣言されるでは無いか!
しかしだ、あのアイシャ嬢ですら、嬉しそうな顔がどこか演技というか、ああ、あれは絶対にドン引きしてますわね……
きっと男好きなのか、地位が好きなのか知りませんが、多分地位のほうなんでしょうね。公爵令息であること以外、何1つメリットも無いって感じの表情です。
いやぁ同じ女だから分かるんですよ、打算だなってのが!
「ということで我ら2人の真実の愛を祝福してくれ!我々は皆の祝福を元に、真実の愛の素晴らしさを広げていくのだ!」
間違い無く全員ドン引きしていますね……
1人だけです、嬉しそうにしているのは……
しかしです、そこまでこの国も甘く無い!
「ジャミル様!あまりにもこの振る舞いは許さないのではないのですか?バーバラ嬢の気持ちを考えたらどうです!」
……いや気持ちって言うかさぁ……私からしたら、こんなはた迷惑な男と、これを機に堂々と婚約破棄できるんですから、相手の完全な有責で!
悲しいよりは、安心感のほうが強いですよ?そこに何故慰めが入るのか……!
そう思いながら見ていますが……
「黙れたかが侯爵家の小僧のホーク!お前ごときがこのジャミルと真実の愛を汚せると思っているのか!不敬であり、愛への冒涜だ!」
「な……!?」
あのさぁ……この程度で怯むくらいなら勇ましく登場しないでもらいたい!
私は正直あきれ果てて自ら言うことにした……
「分かりました婚約破棄でもお好きになさって下さい。しかし私の責任は一切ありませんので……!」
「責任?ふんお前が私の偽りの愛であったことが責任だ!」
……言ってることが意味分からないんですけど……
私が呆れていたら、
「いや……お前何してるの?」
白けた顔で現れた王太子様(陛下の代理)が一刀両断したのであった……
王太子様は一言で言う。
「お前ら貴族がどうしてようがぶっちゃけ知ったことではないが、こんな戯けたことをして、お前の支持なんかする奴はいないと思うぞ!」
「そんなわけありません、真実の愛が!」
「分かった分かった、ではお前の父親である公爵にもそれを言ってくれ、きっとその愛のためにお前を廃嫡にするだろうから!」
父親の公爵様も騒ぎを聞いて駆けつけてきたらしく(たまたま近くにいたらしい)
「王太子様申し訳ありません!」と平謝りをし、
「……私は特に何も言わないが、まぁ公爵家のために分かっているな?」
というだけで、廃嫡が決まった。
ジャミルは「そんな!私の真実の愛が!」って叫ぶも、アイシャ嬢にすら、
「ただのドラ息子との愛なんて無いわよ、公爵家追放なら意味無いじゃない!」
って罵倒されて捨てられた、そらそうよ……
私からしたら、馬鹿の婚約破棄が合法的にできたから、むしろアイシャ嬢には感謝しますわ……嬉しくはないけど!
そして白け切った式も、王太子様は全然いい意味で空気を読まずに堂々と、
「卒業おめでとう、これからは、国のため、各自貴族を真っ当として、盛り立てていくように、各自努力を続けて欲しい!」
とシンプルに挨拶を終わらせて片づけた……
こう言う所流石だなぁと、少し年上の王太子様の凄さに感心するのであった……!
とりあえず、私は助かったからいいやと思っていたら、ジャミルにあっさり口ごもったホークが現れる……
「いやぁバーバラ災難だったね、でも君は間違ってないよ、あれはジャミル様、いやジャミルが悪いよ、僕には分かっているから!」
などと言ってくる、知ってる!そらジャミルが悪いに決まっている!
「まったく浮気をするなんてとんでもない男だよね!」
……何こいつはありきたりなことしか言えないの?
そんなジャミルにあっさりと言い負けてたの見てましたよ?
「僕だけは君の味方だよ!」
……どう考えても私の敵なんてどこにもいないのですが!
「ということで、僕は君を助けた、それを忘れないで欲しい!そして気の毒な君を僕はいつでも慰めることができるんだ!」
……もしかして口説いている気?全然響かないんですが!
一難去ってまた一難、どうしてこんなアホな男ばかり周りにいるのだろうと、私は泣きたい気持ちになったのであった……
「待ってくれ!君が傷ついていることは分かっている!あんなことをされたら泣きたくなって当然だ!」
私が無視して歩き去ったのをそう解釈しているが、私があんな程度で泣きたくなるほどに弱いと思われることが侮辱なのだ!
ハッキリ言ってやる!
「あんなことどうということはありません!」
「君は強がっているんだね!大丈夫だよ!」
……私は思った、こいつもジャミルとは別ベクトルで話が通じない奴だ!
……私は無視して家に帰ってお父様に言った!
お父様の事だから、家柄だけ考えて、婚約破棄された私を拾おうとするホークがいいに違いないとか言い出しかねないからだ!
「婚約破棄について傷ついてもなければ、せいせいしたとしか思っていないので、ホークみたいな軟弱者とだけは婚約させないで下さい!」
「……そんなに強がらなくてもいいんだぞバーバラ!」
どうして馬鹿男共は女に弱くあって欲しいと思うのだろうか!
男が自分が強いと思うのは勝手だし、だからこそ強くなる側面があるのかもしれない。
それはそれで男のプライドとして時に素敵かもしれない。
だからって女を弱い扱いするな!
堂々と浮気宣言をされた公爵家の私の婚約者である、ジャミル様だが、
よりにもよって、貴族学校の卒業式にやらかしやがった!
しかしだ、まだ王家の方が来ていらっしゃらない以上(きっと忙しいだろうし、最後にだけ挨拶するだけだ!)
公爵家であるジャミル様はある意味やりたい放題なのか、貴族達はシーンとなったのであった……!
私は「真実の愛と仰いますと?」
一応格上の家なので、ちなみに私は侯爵家のバーバラと言います。
慎重に尋ねたのであるが……
「真実の愛とは、私とアイシャの愛を言うのだ!」
アイシャというのは何か最近男をとっかえひっかえしていると噂されている男爵令嬢で、甘ったるい雰囲気をしている子だ!
まさかそんな子に引っかかるなんで……!
「そして真実の愛はみんなに希望を与える!皆のために真実の愛を貫く私は高貴なのだ!」
完全にいっちゃってるお顔をして恍惚しているのですが……
「アイシャよこちらに来るが良い!2人の愛を皆に見せようでは無いか!」
などと宣言されるでは無いか!
しかしだ、あのアイシャ嬢ですら、嬉しそうな顔がどこか演技というか、ああ、あれは絶対にドン引きしてますわね……
きっと男好きなのか、地位が好きなのか知りませんが、多分地位のほうなんでしょうね。公爵令息であること以外、何1つメリットも無いって感じの表情です。
いやぁ同じ女だから分かるんですよ、打算だなってのが!
「ということで我ら2人の真実の愛を祝福してくれ!我々は皆の祝福を元に、真実の愛の素晴らしさを広げていくのだ!」
間違い無く全員ドン引きしていますね……
1人だけです、嬉しそうにしているのは……
しかしです、そこまでこの国も甘く無い!
「ジャミル様!あまりにもこの振る舞いは許さないのではないのですか?バーバラ嬢の気持ちを考えたらどうです!」
……いや気持ちって言うかさぁ……私からしたら、こんなはた迷惑な男と、これを機に堂々と婚約破棄できるんですから、相手の完全な有責で!
悲しいよりは、安心感のほうが強いですよ?そこに何故慰めが入るのか……!
そう思いながら見ていますが……
「黙れたかが侯爵家の小僧のホーク!お前ごときがこのジャミルと真実の愛を汚せると思っているのか!不敬であり、愛への冒涜だ!」
「な……!?」
あのさぁ……この程度で怯むくらいなら勇ましく登場しないでもらいたい!
私は正直あきれ果てて自ら言うことにした……
「分かりました婚約破棄でもお好きになさって下さい。しかし私の責任は一切ありませんので……!」
「責任?ふんお前が私の偽りの愛であったことが責任だ!」
……言ってることが意味分からないんですけど……
私が呆れていたら、
「いや……お前何してるの?」
白けた顔で現れた王太子様(陛下の代理)が一刀両断したのであった……
王太子様は一言で言う。
「お前ら貴族がどうしてようがぶっちゃけ知ったことではないが、こんな戯けたことをして、お前の支持なんかする奴はいないと思うぞ!」
「そんなわけありません、真実の愛が!」
「分かった分かった、ではお前の父親である公爵にもそれを言ってくれ、きっとその愛のためにお前を廃嫡にするだろうから!」
父親の公爵様も騒ぎを聞いて駆けつけてきたらしく(たまたま近くにいたらしい)
「王太子様申し訳ありません!」と平謝りをし、
「……私は特に何も言わないが、まぁ公爵家のために分かっているな?」
というだけで、廃嫡が決まった。
ジャミルは「そんな!私の真実の愛が!」って叫ぶも、アイシャ嬢にすら、
「ただのドラ息子との愛なんて無いわよ、公爵家追放なら意味無いじゃない!」
って罵倒されて捨てられた、そらそうよ……
私からしたら、馬鹿の婚約破棄が合法的にできたから、むしろアイシャ嬢には感謝しますわ……嬉しくはないけど!
そして白け切った式も、王太子様は全然いい意味で空気を読まずに堂々と、
「卒業おめでとう、これからは、国のため、各自貴族を真っ当として、盛り立てていくように、各自努力を続けて欲しい!」
とシンプルに挨拶を終わらせて片づけた……
こう言う所流石だなぁと、少し年上の王太子様の凄さに感心するのであった……!
とりあえず、私は助かったからいいやと思っていたら、ジャミルにあっさり口ごもったホークが現れる……
「いやぁバーバラ災難だったね、でも君は間違ってないよ、あれはジャミル様、いやジャミルが悪いよ、僕には分かっているから!」
などと言ってくる、知ってる!そらジャミルが悪いに決まっている!
「まったく浮気をするなんてとんでもない男だよね!」
……何こいつはありきたりなことしか言えないの?
そんなジャミルにあっさりと言い負けてたの見てましたよ?
「僕だけは君の味方だよ!」
……どう考えても私の敵なんてどこにもいないのですが!
「ということで、僕は君を助けた、それを忘れないで欲しい!そして気の毒な君を僕はいつでも慰めることができるんだ!」
……もしかして口説いている気?全然響かないんですが!
一難去ってまた一難、どうしてこんなアホな男ばかり周りにいるのだろうと、私は泣きたい気持ちになったのであった……
「待ってくれ!君が傷ついていることは分かっている!あんなことをされたら泣きたくなって当然だ!」
私が無視して歩き去ったのをそう解釈しているが、私があんな程度で泣きたくなるほどに弱いと思われることが侮辱なのだ!
ハッキリ言ってやる!
「あんなことどうということはありません!」
「君は強がっているんだね!大丈夫だよ!」
……私は思った、こいつもジャミルとは別ベクトルで話が通じない奴だ!
……私は無視して家に帰ってお父様に言った!
お父様の事だから、家柄だけ考えて、婚約破棄された私を拾おうとするホークがいいに違いないとか言い出しかねないからだ!
「婚約破棄について傷ついてもなければ、せいせいしたとしか思っていないので、ホークみたいな軟弱者とだけは婚約させないで下さい!」
「……そんなに強がらなくてもいいんだぞバーバラ!」
どうして馬鹿男共は女に弱くあって欲しいと思うのだろうか!
男が自分が強いと思うのは勝手だし、だからこそ強くなる側面があるのかもしれない。
それはそれで男のプライドとして時に素敵かもしれない。
だからって女を弱い扱いするな!

