全部奪われた私を拾ったのは極道でした

膝には擦り傷

悠真「……」

声をかけるか、一瞬迷う

悠真「……無理は非合理です」

柚葉「……っ。でも」

悠真「……?」

柚葉「止まりたくないんです」

悠真「……」

柚葉「ここで止まったら、また、何も守れないから」

静かに言う

悠真「……守る……ですか)」

その言葉を反芻する

悠真「……理解はできません」

柚葉「……」

悠真「ですが」

柚葉「……?」

悠真「観察は続けます」

柚葉「……?」

少しだけ困った顔

悠真「それだけです」