全部奪われた私を拾ったのは極道でした

要「お前が、潰れない場所に連れてく」

柚葉「……」

その顔を見て、確信する

要(……間違ってねぇ)

歩き出す

後ろから、ついてくる気配

要「……」

ふと、思う

要(なんで拾った)

答えは出ない

でも

要(……もう離す気はねぇな)

気づいた時には、そう思っていた

雨の中

小さな足音が、後ろからついてくる

それが、妙に安心した

要(……あぁ)

要(これか)

ほんの少しだけ、口元が緩む

要(守るもん、できるってのは……悪くねぇ)