全部奪われた私を拾ったのは極道でした

そのやり取りを、要は黙って見ていた。

要「無茶しやがる」

でも――

要「悪くねぇ」

小さく呟く

夕方

柚葉は一人、空を見上げていた

柚葉「……少しだけ、変われてるかな」

その手は、少しだけ強く握られていた

守られるだけだった自分から

一歩、踏み出した