全部奪われた私を拾ったのは極道でした

男A「へぇ……ここか」

男B「いたぞ」

その視線が、柚葉に向く

柚葉「……っ」

足が動かない

逃げないって決めたのに――体が言うことを聞かない

男A「大人しく来いよ」

男B「怪我したくねぇだろ?」

柚葉「……」

声が出ない

怖い

怖い――けど

柚葉「……行きません」

震えながらも、言葉を絞り出す

男A「あ?」

男B「強気じゃん」 

一歩、近づいてくる

距離が一気に縮まる

柚葉「……っ」

後ずさる