全部奪われた私を拾ったのは極道でした

昼下がり

静かな時間が流れていた

柚葉「……」

庭の隅で、一人立つ。

昨日決めたことを、何度も思い返していた

柚葉「……逃げない」

小さく呟く

その時――

遠くで、何かが騒ぐ音。

組員A「おい、外……!」

組員B「止めろ、勝手に入ってくんな!」

柚葉「……?」

嫌な予感が、胸を掠める

次の瞬間

ドンッ、と大きな音

扉が乱暴に開けられる

柚葉「……っ」

体が固まる

そこに立っていたのは――

見知らぬ男たち