全部奪われた私を拾ったのは極道でした

悠真「そうですか」

ほんの少しだけ

表情が柔らぐ

隼人「いいじゃん、それ」

要「好きにしろ」

柚葉「……はい」

その言葉は、前と同じなのに

意味が違って聞こえた



庭の隅

柚葉は一人で立っていた

柚葉「……」

深く息を吸う

柚葉「……逃げない」

小さく、でも確かに呟く

その様子を、少し離れた場所から見ている影

隼人「お、いい感じじゃん」

悠真「ええ」

隼人「認めた?」

悠真「まだです」