全部奪われた私を拾ったのは極道でした

小さく呟く

莉愛「なんなの、あんた」

要「関係ねぇだろ」

莉愛「関係あるよ、
   お姉ちゃんに関わる奴、全部邪魔」

一歩、近づく

莉愛「ねぇ、どいて?」

要「どかねぇ」

莉愛「……っ」

一瞬、睨み合う

重たい沈黙

廊下の奥

柚葉は扉越しに、そのやり取りを聞いていた

柚葉「……」

手が震える

莉愛の声

昔と何も変わらない

柚葉「……怖い」

でも――

要さんの声も、聞こえる

柚葉「……でも」