全部奪われた私を拾ったのは極道でした

莉愛「……あれ?お姉ちゃんじゃないんだ」

軽い声

要「何の用だ」

莉愛「え〜、怖い人」

莉愛「でもさ、ここにいるんでしょ?私のお姉ちゃん」

要「知らねぇな」

莉愛「嘘つかないでよ、
   見たんだから。ここに入ってくの」

要「……」

少しの沈黙

莉愛「ねぇ、返してくれない?
   あの人、私のなんだけど」

その言葉に、空気が変わる

要「違うな」

莉愛「は?」

要「“お前のもの”じゃねぇ」

低く、はっきりと言い切る

莉愛「……何それ
   お姉ちゃんはね、昔から全部私のなの。
   欲しいものは全部くれるし、全部譲るの。
   それが普通なんだよ?」

要「くだらねぇな」

莉愛「……っ」