全部奪われた私を拾ったのは極道でした

要「お前はやらなくていい」

柚葉「……」

まただ

「やらなくていい」と言われる

柚葉「……じゃあ」

少しだけ迷って

柚葉「……やりたいです」

要「……」

柚葉「自分で、やりたい」

少しだけ、強く言う

要はその言葉をじっと聞いて――

要「好きにしろ」

柚葉「……はい」

小さく笑って、食器を片付ける

その背中を、要は黙って見ていた

要「……変わるな」

誰にも聞こえないくらいの声で、ぽつりと呟く



廊下で組員とすれ違う

組員A「お、嬢ちゃん」