全部奪われた私を拾ったのは極道でした

その日

何もしないまま時間が過ぎていく

でも、不思議と罪悪感は少なかった

夕方

廊下を歩いていると、ふと声が聞こえる

組員A:「要さん、変わったよな」

組員B:「あの子のせいかもな」

組員A:「守るもんできると違うってやつ?」

組員B:「かもな」

柚葉:「……」

足が止まる

“守る”

その言葉が、胸に残る

柚葉:「……私が?」

信じられない



部屋に戻り、一人で座る

柚葉:「……ここにいて、いいのかな」

ノックの音

要:「入るぞ」

柚葉:「……はい」