全部奪われた私を拾ったのは極道でした

優しい

柚葉:「……いただきます」

箸を取る

一口食べて、ほっと息が漏れる

組員C:「……要さん、その子が?」

別の男が話しかけてくる

視線が柚葉に向く

少し怖くて、手が止まる

要:「ああ」

それだけ

余計な説明はしない

組員C:「へぇ……」

じっと見られる

怖い

でも――

要:「見るな」

一言、低く言う

空気が一瞬で変わる

組員C:「……悪いっす」

すぐに視線が逸らされる