近くにいるための嘘

……友達、できるかな。

大学のオリエンテーション。
同じ学科の人達が集まる……はずなのに。

早く着きすぎた。

東京の電車が不安で、かなり時間に余裕を持って来てしまった。
まだ誰もいない。

「新入生?」
声を掛けられる。

「……あ、はい」
チャラチャラした、遊んでそうな男の人たち。

「俺らのサークル、マネージャー募集してるからさ」
「入ってよ、可愛い子募集中」

こういうの苦手。……怖い。

「名前教えて?」「てか、LINE教えてよ」

……怖い。誰か助けて。

肩を叩かれる。
「オリエンテーションの教室あっちだよ」

……助かった、と思って振り向くと、

そこに立っていたのは、YUTAROくんだった。