近くにいるための嘘

会場まで行くバスの中でノートを見ていたら少し酔った。
(……最悪、今日本番なのに何してんだろ)

お守りにしているロック画面のYUTAROくんの返信を見て、トレカを見る。

(……YUTAROくんも、今日試験受けるのかな)

推しと同じ試験を受けると考えるだけで、なんだか力が湧いてくる。

(うん、頑張れる。)

「はじめ!」
試験問題に目を通す。
……うん、大丈夫。