「湯川くっ……。居た……っ」
湯川君は振り向きもせず歩き続ける。
「あの時っ理解してあげられなくて
ごめんっ」
湯川くんは振り向いて口だけ緩める。
「恋愛体質0%なんて
聞いてねーよ」
と頭をくしゃくしゃにさせるーー。
「やっやめっ……」
私が驚いて行末を不安に案じていると、
「向こうに王子様2人が身構えてるぞ」
振り返ると嫌悪モードな2人。
もう一度湯川くんをみると、もう人混みのなかへ紛れていった。
「湯川くんから預かった言葉とか全部受け止めたからーー!」
大声を発すると人混みの中からかきわけて私を見つける。
ふわっと抱きしめられる。
「泣かないでーー涼子」
それ以上は許さないといわんばかりにハグを2人の手により離された。
「それじゃ、さよなら」
ニカっと微笑んでバイバイのポーズ。



